みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

松本大介「本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない」

本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない

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著:松本大介 版元:筑摩書房

 『思考の整理学』、『文庫X』、さわベス…東北、盛岡の地からベストセラーを連発、出版業界屈指のこだわり書店「さわや書店」。熱い情熱と日々の努力、そして激しい危機感、さわや書店で学んだ“本屋”の仕事と日常。その裏側を語り尽くす初の著作。

(「BOOK」データベースより)

 

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みちぱん

今回はこちら。
さわや書店の名物書店員、松本大介さんのエッセイ
本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない、です。

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ブンちゃん

「さわや書店」ってこの業界じゃ有名だけど
そんなにすごいものなの?

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みちぱん

私も実際に店舗に足を運んだことはないので
お店がどんな雰囲気なのかは写真でしか
見たことはありませんが、すごいですよ。
なんというか、「人の手が入っているお店」ですね。

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ブンちゃん

普通、人が本を並べているわけだし
そんな特別なことなの?

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みちぱん

売れている本を並べるのは、誰でもできるんですよ。
ランキングや商品ランクを見て置けばいいわけですから。
でもそういう棚って、「本好きの人間」からしたら
違和感があるというか、気持ち悪いんですよね。
ミーハーの集まりみたいな(笑)

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ブンちゃん

でも売れない本を並べるわけにはいかないでしょ。

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みちぱん

そこなんですよねぇ。
ブンちゃん、売れない本ってどんな本だと
思いますか?

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ブンちゃん

つまんない本。

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みちぱん

ロイヤルストレートフラッシュ…。
確かに「面白そう」と感じなければ
その本を手に取ることすらないですよね。
でも、これは私の持論なんですけれど
出版されて形になっている時点で、
つまらない本なんて存在しないと思うんですよ。

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ブンちゃん

それは極論すぎなのでは…。

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みちぱん

内容の99%がつまらなかったとしても、
たった一文が、誰かの心に残る、
何かしらの形で「面白いもの」なんですよ、本は。
さわや書店さんは、その一文を武器にしたり
逆に武器となる一文(紹介文)を生み出したり、
とにかく「本を売る努力」をしているお店だと思います。

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ブンちゃん

まずは本を読む人でないと、
こういったことはできないよね。
書店員なんて、本が好きだから
働いているんだろうって思われがちだけど
実際に働いている人はそうでもなかったりするよね。

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みちぱん

私が働いているお店も、
本読みはあまりいませんね。
というかみなさん、本を読む時間がないのでしょう。
多忙な本屋で働いているが故に。
なんたる矛盾(笑)

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ブンちゃん

とにかく僕たちが勤めている書店と、
さわや書店は結構違う点が多い。
さわや書店は社員さんが棚を作り、
アルバイトさんたちはレジや社員のヘルプが
多いといった印象だけど、
うちはアルバイトさんが棚作ってレジを打ち、
社員さんは事務とヘルプだもんね。

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みちぱん

さわや書店の社員さんの負担すごそう…。
私はアルバイトですが、結構任させてもらっていることも
多く、やりがいがあって好きですけど…。
うちの社員さんを見ていると
「社員になったら棚をいじる時間ないんだ」
と感じますが、さわや書店の場合逆なのかも。

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ブンちゃん

出版関係者ならこの本を読むべきだと思う。

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みちぱん

さわや書店に俄然興味が出てきました!
他にも田口さんの「まちの本屋」や
長江さんの「書店員X」など
さわや書店関係者の本があるので
それも読んでみたいですね!