みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

川崎昌平「編プロ☆ガール」

編プロ☆ガール

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著:川崎昌平 版元:ぶんか社

 華やかな出版業界…ってどこにあるんですか!? 売れない書籍、版元からの圧力、徹夜&過重労働、心を病む同僚……編集プロダクションで働く新人女性編集者・束美は、理念と現実の狭間で何を掴みとるのか!?
重版出来した話題作「重版未定」スピンオフ、心を突き動かすハードボイルド出版業界漫画!

編プロ出身の編集者&文筆家・仲俣暁生との対談や、著者の経験を元にした業界回想解説も78ページ収録! 編プロは今後どう生き残るべきか、漫画と文章で読み解く!!

(「Amazon」内容紹介より)

 

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みちぱん

今回はこちら。
川崎昌平さんの「編プロ☆ガール」です。

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ブンちゃん

「重版未定」のひとだな。

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みちぱん

そちらは未読なので
ぜひとも読みたいと思ってます。

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ブンちゃん

これ読むと、出版業界に絶望しか
感じなくなるよね…。

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みちぱん

そうなんですよね。
新刊って、果たしてそんなに必要なのか
って思うんですけど、本を出したい人なんて
この世にごまんといるし、出版社も
バンバン新刊刷っていかないと
採算とれないんでしょうね。

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ブンちゃん

そういえば、書店員になる前は
編集者になろうとしてたよね。

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みちぱん

なろうとしてました!
作家さんと二人三脚って素敵、とか
本を作る仕事がしたい!って
思って少女漫画で有名な某出版社に
アルバイトの応募をしたのですが
履歴書の時点で落ちてしまいまして…。

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ブンちゃん

そりゃあ、業界の形態からいくと
未経験者の素人なんて雇わないよね。

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みちぱん

知らなかったんですよねぇ。
それで、「とりあえず編プロで修業か?」
とも考えたんですけど、まだ学生だったので
フルタイムは無理で、しかも家は都心から
離れているし、書店からはじめようと。

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ブンちゃん

そうしたら書店員の沼にはまったわけだ。

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みちぱん

始めは通過点として考えていたのですが、
段々と本を作りたいのか、それとも売りたいのか、
そう考えたときに「売りたい」気持ちの方が
強くなってきたんですよね。
もし運よく編集者になれたとしれも、
年間で関われるのは多くて十数冊、しかも自社のもの。
それなら色んな本とそこそこ自由に
関われる書店員の方はいいなって。

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ブンちゃん

でも書店員って薄給じゃん。

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みちぱん

そこがネックなんですよね。
でも私はやっぱり、本を売りたい。
編集者になりたい人は、とりあえず
この本を読んでからまた考えてもいいかもです。
川崎さんは皮肉っているわけでも
誇張して書いているわけでもなく、
編プロのリアルがここにあると思います。

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ブンちゃん

そもそも編プロてなに?の
人が多いんじゃないの?

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みちぱん

確かに…私も書店員になってから
その存在を知りました。
編プロは編集プロダクションの略で、
主に出版社から依頼されたものを
受ける会社ですね。そして編集して返す。
雑誌の何Pから何P、といった依頼が多い様子。
編プロごとに得意不得意があるので、
編プロごとに書籍だったり雑誌だったり、
その割合が違うようです。

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ブンちゃん

これ読むと、編集者って体力勝負なんじゃないか
って感じるところが多々あったよ。
とにかく作業!って感じ。

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みちぱん

やっぱり、ベースはみんな「本が好き」
なんだと思います。
良い本を作りたいと思っているけれど
時間がなくてどうしても妥協したり
効率を求めたりということもあるそうで。
たぶん、時間をかけて良いものを、
なんていうのは、ベストセラー作家の新作とか
売れる確証のあるものしか
時間取れないのかもしれませんね。

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ブンちゃん

しかも、そういう仕事はまず編プロには来ない。

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みちぱん

そうなんですよね…。
出版業界、特に編集者に興味のある方は
これを読まれると良いでのはないでしょうか。
私はやっぱり編集者という激務には
耐えられる気がしません…。

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ブンちゃん

軟弱者。