みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

山中ヒコ「王子様と灰色の日々」

王子様と灰色の日々

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著:山中ヒコ 版元:講談社

 酒飲みの父、貧しい家。不幸を仕方ないとあきらめ過ごす高校生の敦子は、ある日、自分とは正反対の世界に住む大金持ちの男子高校生・至・遼・信也と出会ったことで運命が反転。敦子が自分に瓜二つなことに気づいた、乃木グループの跡取り息子・至によって、至の身代わりに仕立てられてしまう。疾走した至の代わりに「王子」となった敦子が、「宮殿」の中で得たもの、そして失ったものとは……? 人気急上昇の作家・山中ヒコが描く、切なくも美しい純愛ストーリー!

(「Amazon」内容紹介より)

 

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みちぱん

今回はこちら。
山中ヒコさんの「王子様と灰色の日々」。
全4巻で完結済です。

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ブンちゃん

また男装ものか…。
もう「男装」ってカテゴリ作ったらどう?

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みちぱん

た、確かに…。
私の読む漫画、半分は男装ものですからね…。

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みちぱん

不幸で貧乏な女子高生が、
お金持ちに拾われて変わった条件の
破格の値段でアルバイトをさせられるって
ありふれた設定なんですけれど、
なんというか、山中ヒコさんの作品って
切ないというか、ひとつひとつが大事なんだと
そんな空気を感じるんですよね。

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ブンちゃん

「ありがとう」とか「助かります」とか
今までそういう言葉を、ヒロインの敦子は
他人からかけられたことがなかった。
他人に、世界に、何も期待してなかった敦子は
その一言で住む世界が全く違う男の子の
身代わりなんて大変なことを
全力でやり抜こうとするから健気だよね。

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みちぱん

対人恐怖症なのに、それすらも必死で我慢して
「ちゃんとやれてる?」なんて震えながら言われたら
そりゃヒーローも落ちますわな。

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みちぱん

それ、すっっっっっごい分かります。

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ブンちゃん

出来れば付き合ったあとの二人も
もっと見たかったけどね。

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みちぱん

そうなんですよね。
でも、あの二人なら大丈夫じゃないですか?

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ブンちゃん

うん、そんな気がする。