みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

藤木稟「バチカン奇跡調査官 黒の学院」

バチカン奇跡調査官 黒の学院

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著:藤木稟 版元:KADOKAWA

 天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』―世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し―。天才神父コンビの事件簿、開幕。

(「BOOK」データベースより)

 

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みちぱん

今回はこちら。
藤木稟さんの「バチカン奇跡調査官黒の学院」です。
シリーズもので、すでに既刊が20巻近いので
追いつくまでにどれほどかかるのやら…と震えております。

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ブンちゃん

毎日1冊読めばいいんじゃないの。

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みちぱん

ブンちゃん…後ろにそびえ立つ積読タワーを
見てから言ってくださいよ…。
あれの他にゲラもあるんですよ…。

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ブンちゃん

ドンマイとしか言えない。

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みちぱん

どんだけ読みたい本あるの…って
軽くホラー味を感じております…。
ホラーといえばこれ、角川ホラー文庫なんですよ。

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ブンちゃん

わぁ、すごい強引な軌道修正。

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みちぱん

べ、別にいいじゃないですか!
…とにかく、角川ホラー文庫には気になる
タイトルがちらほらあって、バチカンはそのひとつ。

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ブンちゃん

他には?

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みちぱん

内藤了さんの「藤堂比奈子」シリーズ、
櫛木理宇さんの「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、
蒼月海里さんの「華舞鬼町」シリーズなどなど。

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ブンちゃん

そしてまだひとつも…?

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みちぱん

ハイ、ヨンデマセン!

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ブンちゃん

ですよねー。

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みちぱん

いつか本棚を真っ黒にしてやります。
(角川ホラー文庫は背表紙等々黒いので)

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ブンちゃん

で、本の内容は?
あらすじを見た感じ、バディもののミステリー、
かつオカルトちっくであると。

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みちぱん

そうですね。私は最初、
キャラ文芸的なイメージを持っていたのですが
読み進めて半分ほどで、全然違うことに
気が付きましたね…。

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ブンちゃん

キャラ文芸は良い意味でサクッと読めるからね。
ということは、予想以上に重かったんだ。

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みちぱん

なんかもう、すごい哲学なんですよ。
それと同時に科学的でもあるし…。
率直に申し上げて、「好き」です。

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ブンちゃん

出たよ…。考えすぎて頭痛がするくらいの
本が好きだもんね。重い話というか。

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みちぱん

とはいえハッピーエンドが好きですよ。
絶望したまま終わりたくないです…。

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ブンちゃん

それは確かに。

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みちぱん

それでは最後に、サウロ大司教という方が
言った言葉を書いて終わりにしようかと。
この物語のテーマをなんとなく
捉えていると思います。

 

人は神ではない。だから誰しも欠陥を持っている。人を憎む心、物欲、愛欲、名誉欲、それは聖職者といえども同じなのだ。(中略)何故、人は神を求めるのか? 宗教を必要とするのか?誰も、何故人は物を食べるのかと疑問に思う者はいない。答えは簡単だ。生きるためだ。では宗教はどうか?神はどうか?別に神を思わずとも、宗教を信じなくとも人は生きていける。それなのに人は神を求めずにはいられない。

(「バチカン奇跡調査官 黒の学院」P503より)