みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

芦沢央「火のないところに煙は」

 

火のないところに煙は

 

 本年度ミステリ・ランキングの大本命! この面白さ、《決して疑ってはいけない》……。「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ! 

(「Amazon」内容紹介より)

 

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みちぱん

今回はこちら。
芦沢央さんの「火のないところに煙は」です。

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ブンちゃん

あぁ。例のめっちゃ怖かったやつね。

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みちぱん

そうです…ゲラを読んであまりの怖さに
芦沢先生に真偽のほどを確認しに行ったアレです…。

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ブンちゃん

主人公が「作家」の「芦沢央」で
舞台は「神楽坂」。
設定が設定だけに自伝のようにも読めるよね。

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みちぱん

私、結構オカルトとかホラーとかに
強いし好きではあるんですけど。

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ブンちゃん

うん、読んでるよね。

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みちぱん

でも今作に限っては「うわああああ」と
頭を抱えました…。
何回も後ろを振り返って確認したし(笑)
登場人物も話もリアルすぎて、自分の中で
「物語」として終わらなかったんですよね。

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ブンちゃん

昔の怪談や怨霊の仕業なんて
幽霊見たことない人にとっては
ファンタジーの話だもんね。
それに比べてこれはホラーだけど
人災と言ってもいいものかもしれないから
リアリストであればあるほど恐怖を感じる(笑)

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みちぱん

まさにそれです…。
実は友達と「手相占い行ってみたいね」なんて
話していたのですが、これを読んで
計画する気力が全くのゼロになりました。
占いこわい。

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ブンちゃん

全国の占い師さんの給料落ちる(笑)
でも疑わなければいいんでしょ?

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みちぱん

いやぁ…でも、「まぁ所詮占いだしな」って
心の片隅で思っちゃうじゃないですか。
しかも、疑っちゃいけないなんて言われたら
むしろ疑いたくなってしまう…。

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ブンちゃん

えー、じゃあどうすればいいの?

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みちぱん

うーん…これを読んだ人同士で
語り合えばいいんじゃないですかね(笑)
ひとりで抱えるには怖すぎるので。
ゲラを読んだ段階ではまだまわりに
読んだ人がいなくて、私はとっても心細かった(笑)
今はTwitterにも感想が続々と投稿されて
「ですよね!」と共感することで恐怖が和らぐ(笑)

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ブンちゃん

そんなに怖いのに読む人いるかな?

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みちぱん

怖いもの見たさってあるじゃないですか。
実際に私もそれでゲラ読みましたし。
とにかく読み始めたら絶対に最後まで読んでほしいです。
最後の不穏な一言に「ひええええ」と
なること間違いなし。
今まで読んだ中で最恐の本です!