みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

「文体診断ロゴーン」で遊んでみた

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みちぱん

突然ですが、ブンちゃんは
文体診断ロゴーンって知ってます?

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ブンちゃん

なにその怪しい響き。

 

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みちぱん

5000字以内で文章を入力すると
どの文豪と雰囲気が似てるか、似てないか、
文章の読みやすや、硬さ、表現力、個性の観点から
ランク付けしてくれる診断です。

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ブンちゃん

ふーん…面白そう。

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みちぱん

でしょう?
というわけで、さっそく遊んでみましょう。
今回はテイストの違う3つの文を考えてきました。
まずひとつめはエッセイ風です。

 

書店員として、お客さん側のあなたに伝えておきたいことがある。
いや、別に書店員に限らずとも、小売業の店員なら誰しも考えることかもしれない。
ずばり、店員は「何か問題が起こるとその対象を憐れむ妄想をする」ことで乗り越えている、ということだ。
どういうことか。
過去、私が実際に行った妄想について整理してみよう。
例えば、本を立ち読みし、元の場所に戻せないお客さんは、結構いる。
裏返しにして戻したり(読んだアピールですか?)、全く別の場所に置いたりと、様々だ。
以前、絵本のコーナーに大人の週刊誌が乱雑に放置されていたときは度肝を抜かれた。
教育上よろしくないのでは…と思わなかったのだろうか。
思わなかったから放置されていたわけだが。
こういうお客さんと出くわしたとき、私はこう考えている。
「あらぁ、元々あった場所に元通りに返せないなんて、ずいぶんと大きい赤ちゃんでちゅね☆」
お分かりだろうか。
お客さんを脳内で幼児化して憐れみ、慈しむ対象にしているのだ。
こうすることで随分とイライラは軽減される。
研修時代に、「研修中でしょ?若い君の言ってること信用できないんだよね。もっと上の人呼んでくれる?」とお兄さんから言われたときは、「そんな価値観で生きてるなんてかわいそう」と同情の涙を心の中でそっと流し、「かしこまりました!」と満面の笑みを浮かべ、茶髪でピアス開けてるオラオラな社員さん呼んだこともあった。
隣で先輩書店員が接客をしていて、そのお客さんは右と言っていたのに次の瞬間には左のことを要求しており、「君は俺の言ってることが全然わかってない」とプンスカしていた。
そのとき横で聞いていた私は、心の中で「お客さますごぉい。頭の回転がものすごくお早いんですねぇ。私なんてバカでクズでノロマで生きてる価値なくてほんと申し訳ありませぇん」と唱えながら無表情をキープしていた。
つまり何が言いたいのかというと。
「お客様は神様なんて考えはほどほどにしないと、格下のはずの店員に心の中でくっそバカにされておりますよ」ってことです。

 

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ブンちゃん

なにこれ。

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みちぱん

書店員・みちぱんの赤裸々エッセイですけど。

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ブンちゃん

こんな性格悪そうなことやってるの
君だけなんじゃないの?

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みちぱん

そうですか?
結構いると思いますが…。
まぁそれはさておき、こちらが結果です。

 

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文体診断λόγων

 

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ブンちゃん

…なるほど、エッセイ風なだけあるね。

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みちぱん

一致率があまり高くないような気もしますが、
次、いってみましょう。
次は二次創作風です。

 

名前と住所だけが書かれた紙きれを頼りに都心の路地を歩く。
先ほど携帯で調べた住所はこの辺りだと思い周囲を見渡すと、「佐倉」と記された表札が目に入る。
佐倉惣治郎、それが今日から世話になる「保護観察の監視人」の名だった。
そろそろ約束の時間だ。インターホンを鳴らそうと思ったが先客、宅配の荷物を持った男が立ち往生している。
「…あちゃー、この時間は佐倉さん喫茶店の方か…、あそこ路地裏なんだよな」
彼の”独り言”が耳に入り、どうやら佐倉惣治郎は現在留守なのだと知った。
路地裏の喫茶店とやらにいるのだろうか。携帯の地図アプリに「喫茶店」と入れ直そうとしたときだった。
画面の真ん中で赤い目玉が特徴的なヴィジェットが点滅している。ダウンロードした覚えはない。
何かウイルスにでも感染したかと思ったが、深く考えずに削除した。
アプリが自動でアップデートされることはしばしばあり、この奇妙なアプリも追加機能なのかもしれない。
ちょうど交差点にさしかかる、そのときだった。
スマホの画面一杯に赤い目玉が広がる。
なぜか呼ばれた気がして、はっと前を見ると、交差点の向こう側に「何か」がいた。
赤くて黒い。いや青くもある。
その3色は混ざり合うことなく均衡に、しかし調和していた。
黒が動いた。
その黒の中に金がある。4色目だ。
黒は人の形であり、金は爛々と輝く双眸。
そうしてひとつずつ認知していくうちに、やがてそれは確かな形となる。
不敵で凄惨な笑みを浮かべた自分と似た男が、確かにそこにいた。

 

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ブンちゃん

これは…。

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みちぱん

お察しの通り、ペルソナ5の冒頭部分を
自分なりにノベライズしてみました。

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ブンちゃん

というか本家だと交差点→喫茶店じゃない?

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みちぱん

そ、そこは触れないでいただけると…。

 

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文体診断λόγων

 

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ブンちゃん

なんか一気に政治臭が…。

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みちぱん

何ででしょうね…。
説明口調だから?
分かりませんが、最後のひとつ行ってみましょう。

 

少し大きめに息を吸うと、じっとりとした重い空気が肺を満たした。
それは熱されたコンクリートの匂いであり、青々と茂った木々の匂いであり、鮮やかに咲き誇る花の匂いでもあった。
これらの言葉から連想されるのは、「カラッとした」とか、「スッキリとした」とか。
そんなものが相応しいとは思うものの、これが僕の「夏」のイメージだ。
とにかく重いのだ。まとわりつくように。
「重い」と思うのは、僕の個人的な思い出による脚色もあるのかもしれない。
この空気が肺を駆け回る季節になると、思い出すことがある。
それは「良い思い出」なのだが、ある種の消化不良を起こして、数年経った今でも時折胸やけに悩まされるのだ。
僕は凝りもせずにまた思い出していた。
数年前、預けられた親戚の家で出会った、あの女の子のことを。

 

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みちぱん

最後は小説風です。
夏をテーマに即興でつくってみました。

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ブンちゃん

ふーん…初恋の女の子思い出してる感じ?
結局フラれて実家帰ってきた、みたいな。

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みちぱん

いや、恋愛ものではないですね。
その女の子は神出鬼没で、色々と少年に
「この辺はこれが有名でこんなところ」みたいな
ことを教えてくれるのですが、
その正体は以前ここで亡くなった幽霊、という設定です。

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ブンちゃん

なにその無駄に凝った設定。

 

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みちぱん

えっ、ちょっ、見ました奥さん!?
太宰治ですって!新美南吉も!

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ブンちゃん

奥さんじゃないんですけど。

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みちぱん

すみません、テンション上がっちゃいました。

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ブンちゃん

総合的に見て、全部のランキングに入ってる
阿刀田高が一番近いのかな?

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みちぱん

そうかもしれませんね。
あと、全部岡倉天心がワースト1位なので
茶人とは相容れないのかも。

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ブンちゃん

文章の評価も一番小説風が高いし
君が書くなら小説なのかもね。

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みちぱん

小説家なれますかね!?

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ブンちゃん

小説書くなら本読む時間減るけどいいの?

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みちぱん

それは無理ゲーですわ。

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ブンちゃん

そういうことだから、せっせと本を読んで
せっせと本を売りなさい。

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みちぱん

ハイ。
他の人の診断も見てみたいので
試した方はよければ結果教えてください!